​プログラム

​シンポジウム

シンポジウム1 
パス活動に役立つ“教育と共育” 
〜卒前から始めるパス共育のあり方〜

オーガナイザー・座長:

齋藤 登(獨協医科大学埼玉医療センター)

座長:

演者:

臼井 美帆子(東京有明医療大学)

中島 宏昭(昭和大学)

白鳥 義宗(名古屋大学医学部附属病院)

齋藤 登(獨協医科大学埼玉医療センター)

濃沼 政美(帝京平成大学)

臼井 美帆子(東京有明医療大学)

塚田 弘子 (東京女子医科大学)

​セッション概要

 家庭、学校、企業や病院などさまざまな場所で教育が行われていますが、どのような教育手法がいいのか、教える側も悩みながら進めている現実があるのではないでしょうか。

一方的に教えていることの多い“教育”に対し、“共育”では教える側と教えを受ける側が、共に学び成長していくことを意味します。

 このセッションではパス教育はより早い段階から行うべきという考えのもと、基調講演として医学教育の立場から教育と共育の違いをわかりやすくお話いただきます。次いで、医学部、看護学部、薬学部などの医育機関教員のシンポジストからカリキュラムやシラバスにクリニカルパスなど含めどのような現状か、未だ全国的に大学や医療専門職学校でパスについて取り上げられている頻度が少ないのはなぜか、その課題や将来のパス活動に役立つ“共育”としての意義を論じ合いたいと考えます。

できれば卒前パス講義を受けて臨床医の現場で活躍している先生にも登壇いただき、思いや提言をいただければと思います。

共育を取り入れることで、スキルだけではなく心の成長も期待されることから、パスにとどまらず多様な立場や領域の人や組織が連携する社会に生きるためのヒントとなることを期待して企画しております。

シンポジウム2 
AIがもたらす未来の医療
〜天使か?悪魔か?(医師にとって/患者にとって)〜

オーガナイザー・座長:

吉田 茂(医療法人 葵鐘会)

演者:

吉田 茂(医療法人 葵鐘会)

未定(J-SUMMITS内公募)

​セッション概要

 AI(Artificial Intelligence=人工知能)という言葉は、ここ数年で非常に身近に感じるようになりましたが、シンギュラリティ(singularity)という言葉は聞いたことがあるでしょうか?日本語では「技術的特異点」と訳されることが多いですが、人間と人工知能の臨界点を指す言葉であり、人間の脳と同レベルのAIが誕生する時点を表しています。

 医療におけるAIでは、すでに画像診断の領域ではシンギュラリティを迎えつつあると言っても過言ではありません。また、問診から予想される疾患を推測するAIサービスなども利用可能となっています。一方、身体所見や各種検査結果を用いて総合的に判断する自動診断や診療計画の策定などは、まだまだAIは人間のレベルには追い付いていないように思います。

 本セッションでは、現時点でのIT技術を駆使して便利かつ優秀な診療支援システムを有効活用している事例を示すとともに、少し先の将来構想と、さらに未来の妄想に近い医療AI事例を描いて皆さんと一緒に議論したいと思います。

 シンギュラリティを超えると、AIは加速的に進化を遂げると言われています。未来の医療AI時代において、見て聞いて考えて、判断して指示を出すという一連の医療行為において、医師(人間)が介在する意義は何処にあるのでしょうか?医師(人間)は必要なくなるのでしょうか?

 AIが最適な診療を行なってくれれば、患者はそれで満足するのでしょうか?

 医療AIは、天使か?悪魔か?医師にとって、患者にとって。

シンポジウム3

オーガナイザー:

ePathシンポジウム:ePathから見えてきたクリニカルパスのさらなる期待、可能性について

~ePath導入/未導入施設の可視化/解析事例から~

(日本医療情報学会との共催企画)

中熊 英貴(済生会熊本病院)

​セッション概要

 2018年10月に開始したAMED事業「クリニカルパス標準データモデルの開発および利活用」通称、ePathプロジェクトでは標準クリニカルパスシステムの開発、標準データリポジトリおよび可視化/解析基盤の構築を進めてきました。標準クリニカルパスシステムは大手4ベンダーに実装でき、標準パッケージ化の検討も進められています。また、標準データリポジトリを4施設に構築し、クリニカルパスデータやDPCデータ、SS-MIX2データを格納でき、可視化/解析基盤に蓄積しています。その基盤に蓄積したデータを可視化/解析することで、クリニカルパスの改善を加速できました。今年、新たに医療情報委員会が編成され、その中にePath部会が発足し、その委員会、部会のこけら落としの企画でもあります。ePathの学会企画としては5回目になり、今回はePathを導入している施設、導入していない施設のスタッフに発表して頂き、ePathのメリットを改めて感じて頂く、さらに、ePathに加えて欲しい機能などを共有し、クリニカルパスの運用や教育、可視化/解析について、より深い議論が出来ればと思います。

「ePath=難しい」ではなく「誰でも”使いこなせる”基盤」としての理解を深め、リアルワールド”パス”データの活用について、可能性や期待を抱いて頂く機会にしたいと思います。

シンポジウム4
働き方改革・タスクシフティングとパス

小林 美亜(山梨大学大学院総合研究部)

(日本医療・病院管理学会との共催企画)

オーガナイザー・座長:

池田 俊也(国際医療福祉大学)

演者:

瀬戸 僚馬(東京医療保健大学)

小林 美亜(山梨大学大学院総合研究部)

オーガナイザー・座長:

​セッション概要

 医師の長時間勤務の要因の一つとして、医師から他職種へのタスク・シフティングが十分に進んでいないことがあげられています。しかし、他の医療者にタスクの委譲を図るためには、医療の質や安全を確保し、かつ委譲された職種に大きな負荷がかからない対応が求められます。また、2024年4月から開始予定の「医師の働き方改革」では、医師の労働時間に関する取り決めを軸とした、医師の働き方の適正化に向けた取り組みが義務づけられます。この改革により、労働時間が短縮されることから、医師不足が引き起こされることも懸念されており、業務の効率化の推進を図ることも喫緊の課題となっています。

 このような背景の中、クリニカルパスを通じて、必要性のない、エビデンスの不確かな医療を減らしたり、多職種間での最適な役割分担や連携を検討したり、医師の包括的な指示の明示により、他職種がタスクの実行と適切なバリアンス対応につなげたりすることなどは、業務改善を図る一方で、医療の質・安全の保証にも貢献したりします。

 本シンポジウムでは、働き方改革が進められる中で、医療の質を担保しながら、効率性を図るためのマネジメントに関して、クリニカルパスの活用を視点におきながら検討します。

小林 美亜(山梨大学大学院総合研究部)

患者の安全を高めるチーム医療とクリニカルパス
(医療の質・安全学会との共催企画)

オーガナイザー・座長:

演者:

山口 悦子(大阪公立大学)

辰巳 陽一(近畿大学)

伊藤 淳二(青森県立中央病院)

上岡 いづみ(八尾市立病院)

山下 春美(八尾市立病院)

寺井 美峰子(北野病院)

オーガナイザー・座長:

 医療の高度化・低侵襲化と診療報酬によるプレッシャーにより、年々在院日数が短縮しています。そのため、短い在院日数の中で、医療の質の向上・医療従事者の業務負担・病院経営の3つのバランスを意識した取り組みが重要になっています。

 このセッションでは、多職種の介入による医療の質向上と経営改善の両立を目指したパスや診療報酬改定に合わせたパスの作成・見直しなどの取り組みを共有することを考えております。具体的には、重症度、医療・看護必要度、入院単価、平均在院日数、診療密度、DPC機能評価係数、在宅復帰率、院内転棟割合などの各種経営指標を意識した取り組みや、各種指導料、管理料、加算などの算定の取り組み、効果的な入退院支援や地域連携につなげるアイデアなど、幅広く発表いただく予定です。

 また、経営面を意識したパスの作成・運用における苦労や試行錯誤なども共有いただき、その解決策を議論することにより、セッション参加者にとって日々の病院運営に有益な情報共有の場となることを目指します。

シンポジウム5 
シンポジウム6 
病院経営とクリニカルパス(診療報酬対策)

オーガナイザー:

渡辺 優(株式会社メディチュア)

​セッション概要

​セッション概要

 厚生労働省は、チーム医療を「医療に従事する多種多様な医療従事者が,各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者さんの状況に的確に対応した医療を提供すること」と定義しています。しかしながら、チーム医療の推進を阻む壁として、「医療従事者間の情報共有やコミュニケーションの不足」「低い心理的安全性」「医療の標準化などの体制やタスク管理の不備」などがあり、これらが原因となって、インシデントが発生することがあります。患者安全を保証するためのチーム医療がこのようなことを引き起こしてしまうのは、本末転倒です。

 米国の医学研究所(IOM)の報告書「人は誰でも間違える(To Err Is Human)では、医療の安全システムを設計するための有効に適用できる5つの原則の中に、「有効なチーム機能を強化すること」をあげています。具体的には、チーム機能を強化する基盤として、作業プロセスを計画し標準化を図ることにより、個人は自分だけでなくチームメートにも責任を感じ、事故につながる以前に互いにエラーの「発見」を努めるようになることが指摘されています。また、チーム医療のメンバーには患者も含まれ、患者を医療提供プロセスの一員として参画させることの重要性が述べられています。本シンポジウムでは、患者の安全を高めることに向けて、チーム医療に求められることやそのシステム構築に関して、現状と課題やその対応を医療の質・安全学会と日本クリニカルパス学会のそれぞれの立場から、検討します。

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