
会長挨拶

第22回日本クリニカルパス学会学術集会
会長 松波 和寿
(社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院 病院長)
この度、第22回日本クリニカルパス学会学術集会をきたる2022年11月11日(金)・12日(土)の2日間にわたり、長良川国際会議場を主会場に開催することとなりました。
現在、クリニカルパスは、複雑な医療の過程を「見える化」し、医療安全、標準化、効率化、説明と同意、根拠に基づく医療の実践及び地域医療連携の充実等に不可欠なものとなっています。
本学術集会は、パスの発展・普及を目指し年一回開催され、今回で22回目となります。
昨今のCOVID-19により、社会生活そのものの様式は変わりました。三密はもともと人類の好きな状況なのに、それを否定される社会になりました。リアルとバーチャルの世界を使い分ける、SF映画のような世界になっていきます。医療の世界でも、人が集まる学会、セミナーなどはほとんどがweb開催になり、対面診療から得られる情報は極めて重要であるにも関わらず、画像診断、血液検査などデータ中心の診断が中心になっていきます。遠隔医療ではまだ画像と音声しか使えない現在のITでは限界があるでしょう。AIの活用もますます重要になっていきます。COVID-19がもたらしたのは、第4次産業革命と言っても過言ではないでしょう。社会そのものが変わらなくてはなりません。
そこで、今回のテーマとして、昨今日本においても消費者(患者さん)の価値観・ニーズが多用化し、病態も複雑性を増している中、多様性こそが組織に新しい価値をもたらす競争優位性の源泉となり、チーム・組織としてパフォーマンス向上や結束力の強化に有効と思われ「Diversity 2022 “新世代のクリニカルパス” 」を掲げて、只今鋭意準備を進めております。
医師・看護職・薬剤・栄養・リハビリ・臨床検査・臨床工学・放射線・介護福祉・病院管理者等医療に携わる全分野の皆様のご参加を心よりお待ちしております。