
演題募集
演題募集期間
7月5日 演題登録を締め切りました。
2022年5月10日(火) ~ 2022年7⽉5日(火)12時まで
演題募集要項
(1)一般演題
以下よりお選びください。
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一般演題(ポスター発表口演)
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クリニカルパス展示
※一般演題は、従来の口演発表形式ではなく、ポスター発表形式(ポスターを掲示したうえでプレゼンも行う)のみとなります。
(2)シンポジウム・パネルディスカッション・ワークショップ
以下よりお選びください。
シンポジウム
指定
~ePath導入/未導入施設の可視化/解析事例から~
『ePathシンポジウム:ePathから見えてきたクリニカルパスのさらなる期待、可能性について
(日本医療情報学会との共催企画)』
オーガナイザー:中熊 英貴(済生会熊本病院)
今田 光一(若草第一病院)
山下 貴範(九州大学病院)
座長:
※UMIN演題募集への登録の際は「e-pathが導く新しい医療(日本医療情報学会との共催企画)」(旧タイトル)を選択ください
セッション概要
2018年10月に開始したAMED事業「クリニカルパス標準データモデルの開発および利活用」通称、ePathプロジェクトでは標準クリニカルパスシステムの開発、標準データリポジトリおよび可視化/解析基盤の構築を進めてきました。標準クリニカルパスシステムは大手4ベンダーに実装でき、標準パッケージ化の検討も進められています。また、標準データリポジトリを4施設に構築し、クリニカルパスデータやDPCデータ、SS-MIX2データを格納でき、可視化/解析基盤に蓄積しています。その基盤に蓄積したデータを可視化/解析することで、クリニカルパスの改善を加速できました。今年、新たに医療情報委員会が編成され、その中にePath部会が発足し、その委員会、部会のこけら落としの企画でもあります。ePathの学会企画としては5回目になり、今回はePathを導入している施設、導入していない施設のスタッフに発表して頂き、ePathのメリットを改めて感じて頂く、さらに、ePathに加えて欲しい機能などを共有し、クリニカルパスの運用や教育、可視化/解析について、より深い議論が出来ればと思います。
「ePath=難しい」ではなく「誰でも”使いこなせる”基盤」としての理解を深め、リアルワールド”パス”データの活用について、可能性や期待を抱いて頂く機会にしたいと思います。
指定
『患者の安全を高めるチーム医療とクリニカルパス(医療の質・安全学会との共催企画)』
オーガナイザー・座長:小林 美亜(山梨大学大学院総合研究部)
オーガナイザー・座長:寺井 美峰子(北野病院)
セッション概要
厚生労働省は、チーム医療を「医療に従事する多種多様な医療従事者が,各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者さんの状況に的確に対応した医療を提供すること」と定義しています。しかしながら、チーム医療の推進を阻む壁として、「医療従事者間の情報共有やコミュニケーションの不足」「低い心理的安全性」「医療の標準化などの体制やタスク管理の不備」などがあり、これらが原因となって、インシデントが発生することがあります。患者安全を保証するためのチーム医療がこのようなことを引き起こしてしまうのは、本末転倒です。
米国の医学研究所(IOM)の報告書「人は誰でも間違える(To Err Is Human)では、医療の安全システムを設計するための有効に適用できる5つの原則の中に、「有効なチーム機能を強化すること」をあげています。具体的には、チーム機能を強化する基盤として、作業プロセスを計画し標準化を図ることにより、個人は自分だけでなくチームメートにも責任を感じ、事故につながる以前に互いにエラーの「発見」を努めるようになることが指摘されています。また、チーム医療のメンバーには患者も含まれ、患者を医療提供プロセスの一員として参画させることの重要性が述べられています。本シンポジウムでは、患者の安全を高めることに向けて、チーム医療に求められることやそのシステム構築に関して、現状と課題やその対応を医療の質・安全学会と日本クリニカルパス学会のそれぞれの立場から、検討します。
指定
『AIがもたらす未来の医療〜天使か?悪魔か?(医師にとって/患者にとって)〜』
オーガナイザー・座長:吉田 茂(医療法人 葵鐘会)
セッション概要
AI(Artificial Intelligence=人工知能)という言葉は、ここ数年で非常に身近に感じるようになりましたが、シンギュラリティ(singularity)という言葉は聞いたことがあるでしょうか?日本語では「技術的特異点」と訳されることが多いですが、人間と人工知能の臨界点を指す言葉であり、人間の脳と同レベルのAIが誕生する時点を表しています。
医療におけるAIでは、すでに画像診断の領域ではシンギュラリティを迎えつつあると言っても過言ではありません。また、問診から予想される疾患を推測するAIサービスなども利用可能となっています。一方、身体所見や各種検査結果を用いて総合的に判断する自動診断や診療計画の策定などは、まだまだAIは人間のレベルには追い付いていないように思います。
本セッションでは、現時点でのIT技術を駆使して便利かつ優秀な診療支援システムを有効活用している事例を示すとともに、少し先の将来構想と、さらに未来の妄想に近い医療AI事例を描いて皆さんと一緒に議論したいと思います。
シンギュラリティを超えると、AIは加速的に進化を遂げると言われています。未来の医療AI時代において、見て聞いて考えて、判断して指示を出すという一連の医療行為において、医師(人間)が介在する意義は何処にあるのでしょうか?医師(人間)は必要なくなるのでしょうか?
AIが最適な診療を行なってくれれば、患者はそれで満足するのでしょうか?
医療AIは、天使か?悪魔か?医師にとって、患者にとって。
指定・公募
『病院経営とクリニカルパス(診療報酬対策)』
オーガナイザー:渡辺 優(株式会社メディチュア)
セッション概要
医療の高度化・低侵襲化と診療報酬によるプレッシャーにより、年々在院日数が短縮しています。そのため、短い在院日数の中で、医療の質の向上・医療従事者の業務負担・病院経営の3つのバランスを意識した取り組みが重要になっています。
このセッションでは、多職種の介入による医療の質向上と経営改善の両立を目指したパスや診療報酬改定に合わせたパスの作成・見直しなどの取り組みを共有することを考えております。具体的には、重症度、医療・看護必要度、入院単価、平均在院日数、診療密度、DPC機能評価係数、在宅復帰率、院内転棟割合などの各種経営指標を意識した取り組みや、各種指導料、管理料、加算などの算定の取り組み、効果的な入退院支援や地域連携につなげるアイデアなど、幅広く発表いただく予定です。
また、経営面を意識したパスの作成・運用における苦労や試行錯誤なども共有いただき、その解決策を議論することにより、セッション参加者にとって日々の病院運営に有益な情報共有の場となることを目指します。
指定
『パス活動に役立つ“教育と共育” ~卒前から始めるパス共育のあり方~』
オーガナイザー・座長:齋藤 登(獨協医科大学埼玉医療センター)
座長:笹鹿 美帆子(東京有明医療大学)
セッション概要
家庭、学校、企業や病院などさまざまな場所で教育が行われていますが、どのような教育手法がいいのか、教える側も悩みながら進めている現実があるのではないでしょうか。
一方的に教えていることの多い“教育”に対し、“共育”では教える側と教えを受ける側が、共に学び成長していくことを意味します。
このセッションではパス教育はより早い段階から行うべきという考えのもと、基調講演として医学教育の立場から教育と共育の違いをわかりやすくお話いただきます。次いで、医学部、看護学部、薬学部などの医育機関教員のシンポジストからカリキュラムやシラバスにクリニカルパスなど含めどのような現状か、未だ全国的に大学や医療専門職学校でパスについて取り上げられている頻度が少ないのはなぜか、その課題や将来のパス活動に役立つ“共育”としての意義を論じ合いたいと考えます。
できれば卒前パス講義を受けて臨床医の現場で活躍している先生にも登壇いただき、思いや提言をいただければと思います。
共育を取り入れることで、スキルだけではなく心の成長も期待されることから、パスにとどまらず多様な立場や領域の人や組織が連携する社会に生きるためのヒントとなることを期待して企画しております。
指定
『働き方改革・タスクシフティングとパス(日本医療・病院管理学会との共催企画)
オーガナイザー・座長:小林 美亜(山梨大学大学院総合研究部)
オーガナイザー・座長:池田 俊也(国際医療福祉大学)
セッション概要
医師の長時間勤務の要因の一つとして、医師から他職種へのタスク・シフティングが十分に進んでいないことがあげられています。しかし、他の医療者にタスクの委譲を図るためには、医療の質や安全を確保し、かつ委譲された職種に大きな負荷がかからない対応が求められます。また、2024年4月から開始予定の「医師の働き方改革」では、医師の労働時間に関する取り決めを軸とした、医師の働き方の適正化に向けた取り組みが義務づけられます。この改革により、労働時間が短縮されることから、医師不足が引き起こされることも懸念されており、業務の効率化の推進を図ることも喫緊の課題となっています。
このような背景の中、クリニカルパスを通じて、必要性のない、エビデンスの不確かな医療を減らしたり、多職種間での最適な役割分担や連携を検討したり、医師の包括的な指示の明示により、他職種がタスクの実行と適切なバリアンス対応につなげたりすることなどは、業務改善を図る一方で、医療の質・安全の保証にも貢献したりします。
本シンポジウムでは、働き方改革が進められる中で、医療の質を担保しながら、効率性を図るためのマネジメントに関して、クリニカルパスの活用を視点におきながら検討します。
パネルディスカッション
指定・公募
『がん地域連携パス-患者・病院・クリニックがともに幸せになるパスを目指して-』
オーガナイザー・座長:山田 誠(岐阜市民病院)
座長:岡田 晋吾(北美原クリニック)
セッション概要
平成20年、がん診療連携拠点病院にがんの地域連携クリニカルパスの整備と都道府県における共有が求められ、各都道府県下統一パスの作成が急速に進みました。
しかし、各都道府県のがん連携協議会が中心となって充分な議論を重ね、運用基盤を構築した地域もあれば、作成が急に進んだため運用基盤が不安定な地域もあります。また、都道府県下統一であるが故に本来パスとして目指すべきアウトカムの共有や評価が困難で、PDCAサイクルを回しての改善につながらない点も指摘されています。さらに、10年以上が経過して拠点病院側の世代交代が進み、理念が継承されない等の問題もあり、当初の目的の様には運用が進んでいない地域も多いのが現状です。
本パネルディスカッションでは、パスが軌道にのっている地域での活動・運用の工夫、行政の関与も含めた解決すべき問題点等を拠点病院・クリニックそれぞれの立場で発表いただき、がん地域連携パスによる連携を進めるために、ICTの活用等も踏まえた今後の取り組むべき方向性について議論していただきたいと思います。
指定・公募
『パス大会を開催しよう!ーどうやって開催する?効果を出す、継続させるー』
オーガナイザー:中野 恭子(岐阜大学医学部附属病院)
座長:山中 英治(若草第一病院)
セッション概要
パス大会の目的は、①パスの導入・普及、②パス運用の分析・効果測定と改善の検討、③医療の質改善の検討など各病院により異なりますが、院内パス活動を活性化するために、パス大会はとても有効な場であると言われています。しかし、現在パス大会を開催している病院は減少し、その規模や内容も縮小・中止傾向にあります。特に、ここ2年余りはコロナ禍により、従来のパス大会の開催中止や新たなパス大会の開催断念に至ってしまった病院があると思います。一方で、このような状況の中でも、開催方法や内容を工夫してパス大会を継続して開催している病院もあると思います。前述した3つの目的を果たすため、各病院の取り組みを共有し、パス大会を発展させていくことはとても重要であると考えます。
本パネルディスカッションでは、まず、各病院が取り組んでいるパス大会の開催方法や内容などの現状について共有し、その上で、パス大会開催の意義や効果、効果的な開催方法、課題などについて討論したいと考えています。
指定
『クリニカルパスと看護記録~看護が見える看護記録とは~』
オーガナイザー・座長:久世 美樹(岐阜県総合医療センター)
座長:瀬戸 僚馬(東京医療保健大学)
※UMIN演題募集への登録の際は「パスと看護記録~看護が見える看護記録を目指そう~」(旧タイトル)を選択ください
セッション概要
日本看護協会の記録に関する指針2-1看護記録とは、あらゆる場面で看護実践を行うすべての看護職の看護実践の一連の過程を記録したものである。
指針4-1-1には、クリニカルパスには、看護記録として標準計画と経過記録が含まれる。
クリニカルパスにおける標準計画:目標を達成するために必要とされる看護実践を1日ごとに設定した標準計画である。クリニカルパスにおける経過記録:計画された看護実践を実行したことを記入する。と示されている。
クリニカルパスには、看護目標(アウトカム)、看護計画(タスク)が作りこまれている。クリニカルパスを適応した患者のカルテには、入院目的に応じた観察項目やあらかじめ実施する項目が設定されているため、観察した項目を入力し、看護実践の結果についてはタスクをチェックすることで記録としている。しかし、看護実践時の患者の状況や看護師の思考過程はチェックだけでは示すことができない。そこで経過記録を記載することになる。日々煩雑で多忙な業務の中で、看護記録を効率化したクリニカルパス適応されているとついつい“パス適応だから”と項目チェックに終わり、具体的な看護実践に関する記録が省かれていることがあるのではないか。自分の看護実践が表現できているだろうかと考える。
また、患者の思いや希望をパスの中に組み入れ看護実践できているのだろうか。
看護記録の基本に立ち戻り、現場で活躍する看護師の皆さんと、クリニカルパスと看護記録の効率化、そして自分たちが行った看護の実際をクリニカルパスの適応患者の看護記録にどう表現するか考え場としたい。
指定
『パス委員会事務局の活動〜集まれ事務職!パス事務局の悩み、解決します!〜』
オーガナイザー・座長:櫃石 秀信(川崎医療福祉大学)
座長:北村 臣(奈良県西和医療センター)
セッション概要
『業務の多様性』と『悩みの多様性』
病院に委員会は多くありますが、パス委員会の事務局業務は多様であると思います。
病棟の看護師さんから「電子パスツールを使いこなしたい」と言われたけど、使ったことないよ?
パス委員長から、「パス大会を開催しよう!」と言われたけど、何をどうすればいいの?
「バリアンス分析」、「パスの質改善の取り組み」・・・?
組織体制として、パスの特性上から、医事課や診療情報管理、情報システムなどの業務を担当しつつ兼務されている事務局の方が多いことでしょう。
だからこそ、「ほかの病院の事務局はスゴイね」なんて、言わせない!あぁ、でも、多様な悩みがある。
そこで、当セッションでは、悩みの解決を図ります。
悩みを語るだけでなく、演者・フロアを含めた全体で解決へのディスカッションを行いましょう。
一つでも悩みを解決し、「事務局のレベルが上がった」と言われてみませんか?
指定
『いろいろあります!パスの分析』
オーガナイザー・座長:下條 隆(羽島市民病院)
座長:神山 智子(青森県立中央病院)
セッション概要
「パスの分析が大事なことは分かっているけど、何をどうしたらいいのか分からない」「バリアンス分析をしてみたいけど、どうすればいいの?」「パスの分析って、どこからどう手を付ければいいの?」そう思っている人も多いと思います。
「パスを分析することで何が分かるの?」「パスを分析して知りたいことって何?」「頑張ってパスの分析をしてみたけど、病院で認められていない気がする!」「医師は、看護師は、その他スタッフは、病院管理者は、パスの分析から何を求めているの?」そんな疑問を持っている方もいるでしょう。
今回のワークショップはバリアンス分析のみならず、様々なパスの分析や分析方法を考えてみました。代表的なバリアンス分析の手法や、電子カルテで可能となってきたパスの分析方法に関し発表していただきます。さらにコメディカルやパラメディカルの考えるパスの分析、リハビリテーション技師や医療情報を扱う診療情報管理士の考える・出来るパスの分析やそのための新たな分析ツールの開発について。また、未来的なパスの分析をして医療の質を高める事例について。次に、せっかく一生懸命パスの分析をしても、パス活動が思うように進まない施設のために、「病院管理者の求めるパスの分析」を、医師の立場、管理者の立場から発表していただき、パス活動の協力者となってほしい人たちの求めるパスの分析をご発表いただく予定です。
パスの分析を通して、分かること、伝えたいこと、知りたいことを考える場としたいと思います。
指定・公募
『パス活動の世代交代 〜X世代からZ世代へ〜』
オーガナイザー・座長:吹矢 三恵子(福井総合クリニック)
座長:長塚 真紀子(山形県立中央病院)
セッション概要
クリニカルパスが日本に導入され20年以上が過ぎました。多くの施設ではクリニカルパス(以下パス)委員会が設置され、パスの教育普及、作成、運用、管理、パス大会等の活動が行われていると思います。そのためパス専任者やパス専従者を置きパス活動の継続を図っている施設もあると思います。しかしまだまだ多くの施設では業務の傍らパス活動を行っている医師、看護師、事務職員がいます。そういった施設では、パス委員会を立ち上げたころの先輩たちがいなくなり、入職した時にはもう病院にパスがあったという人ばかりで、パスの教育もままならないという施設もあるのではないでしょうか。また医師は病院を移動したり、看護師や事務職員は部署移動をしたりするためパス委員の人材確保、パス委員の教育、活動が困難となっていると思われます。パスが導入された時に中心となったX世代から、すでにパスが普及した状況のZ世代に交代していくなか、いくつもの悩みや、困難があるのではないでしょうか。今回このセッションでは、「初代からパス委員を引き継いで、いやいやだったけど今はうまくできています」という方や、「ずーっと陰でパス活動を支えてきてパス委員長の世代交代を見てきましたよ」という方。「パス委員で頑張ってきたけどうまく世代交代ができなくて下火になっちゃった」という悩みがある方などにお話していただき、今後のパスの推進、継続、改良のための具体的な対策や工夫を一緒にディスカッション出来たらと考えています。ぜひご参加ください。
指定・公募
『院内におけるパス教育の実際 -問題点は何?その解決方法は!-』
オーガナイザー・座長:岡本 泰岳(トヨタ記念病院)
座長:小林 美津子(相澤病院)
※UMIN演題募集では(指定・一部公募)となっていますが、本演題の演者は全て指定となります。
セッション概要
クリニカルパスは医療の質の向上をもたらすツール(道具)です。しかしツールであるが故に、その使い方を誤ってしまうと、質の向上どころか質の低下を招きかねません。したがって、パスの正しい知識の習得と適切な運用の実践が必須であり、その結果を医療の質の向上、パス活動の維持・発展につなげる必要があります。そのためには各施設での定期的なパス教育と習熟度の評価、活動に携わる人たちのキャリア開発を含めた教育体制の構築が望まれます。しかしながら、職種、経験年数、パスへの関わり方の違いなど多様性のある医療従事者に対して、効率的で有効な教育を行うには、様々な問題点があると考えます。
この企画では、院内パス教育に精力的に取り組んでいる施設の方に、その具体的な方法や工夫、学習者の評価方法などについて発表してもらいます。皆さんと一緒に院内パス教育の難しさや問題点、それに対する解決方法や工夫を共有化したいと思います。
指定・公募
『今話題のフォーミュラリってなんだろう
~クリニカルパスとの関係と薬物治療の標準化を考える~』
オーガナイザー: 小枝 伸行(八尾市立病院)
外山 聡(新潟大学医歯学総合病院)
小池 博文(横浜市立大学附属病院)
座長:
※UMIN演題募集への登録の際は「フォーミュラリとパス~薬剤の標準化を目指す取り組み~」(旧タイトル)を選択ください
セッション概要
診療報酬改定の議論の中、フォーミュラリというキーワードが数年前から登場し、特に薬剤師の中で話題となった。
フォーミュラリとは、「疾患の診断、予防、治療や健康増進に対して、医師を始めとする薬剤師・他の医療従事者による臨床的な判断を表すために必要な、継続的にアップデートされる薬のリストと関連情報」と定義されており、「医療機関における患者に対して最も有効・安全で、かつ経済的な医薬品の使用方針」を意味するものである。
フォーミュラリは、標準的な薬物治療で対応できる患者さんに対して使用する医薬品の推奨リストである。現在、様々なフォーミュラリが病院や地域で策定されているが、疾患に対して適正かつ経済的な薬物治療を行うことを目的とするならば、クリニカルパスでの薬剤選択との違いはどこにあるのだろうか。しかし、フォーミュラリとはという議論になると、疾患別にするのか、後発品の銘柄まで指定するのかなど、人それぞれのイメージがあり、クリニカルパスとの関係が議論しづらい状況にあるが、「科学的根拠に基づく医薬品選択の標準化」という目的は両者に共通である。
フォーミュラリと聞くのははじめてという方々も対象に、最新の状況や取り組みの紹介と、その課題や問題点を明示し、クリニカルパスとの関係と、医薬品を安全かつ適正に、しかも経済的に使用する手法について議論を行う。
指定
『BOMグループワーク『BOM悩み相談会』』
オーガナイザー:中熊 英貴(済生会熊本病院)
※参加型ワークショップのため、演題募集の対象外です。本ワークショップへの参加方法については改めてご案内します。
セッション概要
熊本で開催しました企画の第二弾です。
また、新たに編成、発足しました医療情報委員会BOM部会のこけら落としの企画でもあります。
熊本の企画に参加したあなた、参加していないあなた、どちらも大歓迎です。
BOMを購入したけれど、導入できていないあなた。
BOMを導入したけれど、BOMの運用や可視化/解析で迷っているあなた。
さらに、
BOMについて悩みがあるけれど、打ち明けられていないあなた。
BOMについて質問したいけど、質問できてないあなた。
BOMについて言いたいことが山ほどあるけど、言えていないあなた。
このワークショップでは、BOMの疑問や悩み、質問、要望を共有し、楽しくディスカッションしながら解決に導く企画です。
部会メンバーも参加しますので、BOMの疑問や悩み、要望をぶつけて下さい。さらに、BOMに精通したメンバーも参加しますので、適切なアドバイスを生で聞くことも出来ます。
なお、パス概論などの説明はありません。基本的なパスに関する知識のある方のご参加をお願いいたします。
ワークショップ
特別企画
指定
『あなたの施設でパスが普及しない理由(わけ)を教えます!
-Start with Why(先ずホワイより始めよ)-』
オーガナイザー・座長:吉田 茂(医療法人 葵鐘会)
セッション概要
人間の行動や理念には、What、How、Whyの3つの段階があるといいます。多くの人はWhatを知っており、いくらかの人はHowを知っていますが、Whyを知る人は少ないです。ヒトは、脳の中心部でWhyを理解(共感)し、外側の大脳皮質でWhatを言語化して行動するそうです。なので、最初にWhatを教えられて、やるべきことは分かっても、Whyの理解(共感)がないと「どうも納得感が得られない、腑に落ちない」という状況に陥ります。
一方、形(かた)を学び、あとから心が身に付く、いわゆる「形から入って心を学ぶ」という考え方もあります。しかし、ここで問題なのが、最近のクリニカルパスの「形」が「電子カルテ(電子クリニカルパス)」になってしまっていることです。以前のように、自分たちで紙のクリニカルパスを作成し運用していた頃は、多くの気付きや共感が得やすかったと思うのですが、最近の電子クリニカルパスのセットオーダーやアウトカム評価・バリアンスチェックを何度使用しても、そこから「心に至る」ことは稀だと思います。
私は「大切なことは、クリニカルパスというツール(形)を使ってパス医療を行うこと、その背景にはパスマインド(心)を持っていること」だと考えています。パスマインドは「常に改善の姿勢と科学的な思考を持ち、チームの一員として患者に最適かつ優しい医療を提供しようとする心」と定義しています。
この企画では、パス創世記の先駆者たちが、どのような心を持って、なぜ(Why)パスを始めたのかを深堀りしたいと思います。
あなたの施設でパスを普及させるための合言葉は「Start with Why」!
演者募集区分
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発表種別で選択したセッションに対する公募演者または指定演者(※学会より演者として指定された方)の区分をお選びください。
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指定演者の場合も、以下の方法で抄録のオンライン登録をお願いします。ただし、不採択時の対応(一般演題応募カテゴリーの選択)は不要です。
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公募演者
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指定演者
シンポジウム・パネルディスカッション・ワークショップ不採択時の対応
公募演題の採否および発表形式は、プログラム委員会に一任とさせていただきます。
シンポジウム・パネルディスカッション・ワークショップ不採択時は、一般演題(希望者のみ)で採用させていただく事があります。下記の一般演題応募カテゴリー(1)も選択をお願いいたします。
一般演題応募カテゴリー
(1) (2)よりお選びください。
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応募カテゴリー(1)
発表種別で一般演題(ポスター発表口演)を選んだ場合は必修選択です。
また、シンポジウム・パネルディスカッション・ワークショップを発表種別で選択された場合も、不採択時に一般演題(希望者のみ)へのプログラム構成の参考とさせていただきますので、必ず選択をお願いいたします。
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応募カテゴリー(2)
発表種別でクリニカルパス展示を選んだ場合のみ必須選択です。
抄録本文の入力方法《重要》
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抄録に記載される用語は『クリニカルパス用語解説集』に準拠してください。
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抄録に使用された語などが読者の誤解を招きかねないものは、事務局側で修正させていただく場合があります。ご了承ください。
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「クリニカルパス展示」を選択された場合は抄録本文の入力は不要ですので、入力欄に「なし」と入力してください。
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「クリニカルパス展示」以外の発表をご希望の方は抄録が必要となります。制限文字数は700文字です。この字数を超えると登録できません。
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抄録本文は下記の演題分類および書式に従って入力してください。
1.科学的研究(効果検証のなされたパス作成を含む)
【目的】【方法】【結果】【考察】【結論】の順に作成してください。
2.パス作成(効果検証のないもの)
【はじめに】【作成】【運用】【考察】【結論】の順に作成してください。
3.活動紹介
【はじめに】【活動内容】【考察】【結論】の順に作成してください。
4.症例・事例報告
【はじめに】【症例・事例】【考察】【結論】の順に作成してください。
5.システム開発のみ
【対象】【デザイン】【測定】【結果】【考察】【結論】の順に作成してください。
6.システム検証のみ
【はじめに】【概要】【考察】【結論】の順に作成してください。
演題登録方法
●応募はホームページからのオンライン登録のみといたします
事前に登録システム利用上の注意をご確認ください。 UMINオンライン演題登録システムでご利用できるブラウザについては、UMIN演題登録画面上部のご案内にて最新の情報をご確認ください。ご案内のブラウザ以外はご利用にならないようお願いいたします。
※各ブラウザは最新バージョンの使用を前提としています。
入力について
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登録画面上の項目に従って入力してください。
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図表は使用できません。
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事前に抄録の本文を作成、保存しておき、ペーストする方法をお勧めいたします。
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登録可能な最大著者数(筆頭演者+共著者):10名まで
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登録可能な最大所属施設数:10施設まで
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演題名は全角30文字以内とします。
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抄録本文は全角700文字以内とします。
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総文字数(著者名・所属・演題名・抄録本文の合計)は全角860文字以内とします。
https://www.umin.ac.jp/endai/userfaq.htm
もしうまく利用ができない場合は、UMINホームページで障害が発生していないかをまずご確認ください。
オンライン演題登録システムFAQ(演題投稿者用)
演題登録はこちら
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演題募集は終了いたしました。
演題の採否
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演題の採否・分類項目・発表形式はプログラム委員会にご一任ください。
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採択結果はプログラム確定後に登録いただいたメールアドレスとホームページ内に掲載いたします。(2022年9月を予定)
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※演題登録時にメールアドレスを誤って入力した場合、採否結果のメールが届きませんのでご注意ください。
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抄録集製作時にページ体裁を整えるため、内容に影響がない範囲で抄録本文を編集させていただく場合がありますので、ご了承ください。
第22回日本クリニカルパス学会学術集会賞
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優秀な演題には【第22回学術集会賞】を授与いたします。
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対象は「一般演題:ポスター発表口演」で採択された演題です。
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事前審査によって候補となる演題をノミネートし、当日審査で最優秀賞(1名)と優秀賞(2名)が選ばれます。
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表彰は11月12日(土)の閉会式にて行います。最優秀賞・優秀賞には副賞が授与されます。
第22回日本クリニカルパス学会学術集会賞 座長賞
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一般演題の発表セッションにおいて、セッション終了時に担当座長による評価のもとに1名表彰いたします。
演題応募資格
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筆頭演者は日本クリニカルパス学会の個人会員あるいは所属する施設が法人会員であることが必要です。
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未加入の方は演題募集締切日までに学会ホームページから必ず入会手続きをお取りください。
注意事項
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UMINオンライン演題登録システムでは、【Firefox】【Google Chrome】【Internet Explorer】【Microsoft Edge】【Safari】以外のブラウザで演題登録はできません。
それ以外のブラウザでは、ご利用にならないよう、お願いいたします。
各ブラウザは、最新バージョンの使用を前提としております。
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オンライン演題登録をした後は、確実に登録されているか、確認修正画面にて登録番号とパスワードを用いて必ずご確認ください。
演題募集に関するお問合せ先
学術集会運営事務局:社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院
〒501-6062 岐阜県羽島郡笠松町田代185-1
TEL : 058-388-0111(代)
FAX : 058-388-4711
Email :endai-cp22@mghg.jp